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お役立ちコラム
グループレッスンでは姿勢は変わらない!
マシンピラティスのグループでは姿勢は変わらない理由。
ピラティスを始める理由として最も多いのが「姿勢を整えたい」という願いです。
近年、マシンピラティスの人気は急上昇し、グループレッスンも増えています。
「通えば姿勢が良くなる」と思って参加される方も多いのではないでしょうか。
しかし結論からお伝えすると、マシンピラティスのグループレッスンだけでは姿勢は根本的に変わりません。
ここでは、なぜ姿勢が変わらないのか、そしてどうすれば本当に変わるのかを解説します。
1. 姿勢が変わらない理由①
“身体のクセ”は人によってまったく違う。
姿勢は、筋肉の強さや柔軟性だけで決まるものではありません。
日常動作のクセ、過去の怪我、歩き方、呼吸、座り方、肩の使い方…
これらすべてが積み重なり、人それぞれ全く違う“姿勢のパターン”が生まれます。
例えば、同じ「反り腰」に見えても
・太もも前が強く働きすぎている人
・お腹がうまく使えない人
・背中が固まっている人
・股関節がズレて使われている人
原因はまったく別です。
当然、必要なアプローチも変わります。
2. 姿勢が変わらない理由②
グループでは“あなただけの修正”は不可能。
マシンピラティスのグループは、動きの習得や運動習慣づくりにはとても良い環境です。
しかし、姿勢改善に必要なのは「あなたの体に合わせた細かい修正」です。
グループでは、どうしても以下の限界があります。
・一人ひとりの癖を細かく見る時間がない
・使いすぎている筋肉の緊張を個別に緩められない
・弱い筋肉を“その人に合った角度”で呼び起こせない
・同じ指示でも、体の状態によって効果が出ない人がいる
同じ動きをしているように見えても、実はまったく違う筋肉を使っていることも珍しくありません。
つまり、
「動いた気がする」≠「姿勢が変わる」
ということです。
3. 姿勢を本気で変えたいなら
“正しくゆるめ、正しく使う”が鍵。
姿勢改善で最も大切なのは、この2つです。
- 使いすぎている筋肉をゆるめること
- 働いていない筋肉を正しく呼び起こすこと
そしてこの作業は、人によって必要な部位も、順番も、強度もまったく違います。
無理に頑張って動くのではなく、「身体が正しく使えるよう調整していく」ことが姿勢改善の本質です。
4. パーソナルが“最短ルート”になる理由
パーソナルセッションでは、あなたの身体だけを丁寧に観察し、癖を見極め、必要な方向へ導いていきます。
・どの筋肉が働いていないのか
・どの部分が固まりすぎているのか
・呼吸や骨の位置がどう影響しているのか
・どの順番で整えるべきか
これらを一つずつ解決していくことで、動きが変わり、姿勢が変わり、日常の疲れや痛みまでもが改善されます。
パーソナルは「運動する場所」ではなく、「身体を再教育する場所」。
ここにこそ姿勢改善の大きな価値があります。
5. まとめ:マシンの“負荷”では姿勢は変わらない
マシンピラティスは素晴らしいツールですが、負荷をかけて動くだけでは姿勢は改善しません。
もしあなたが本気で姿勢を変えたいなら、“あなたの癖に合った修正”を行うことが不可欠です。
何をすべきか分からないまま時間だけが過ぎていくのではなく、正しく整えて、未来の身体を変えていきましょう。
姿勢が変われば、呼吸が変わり、疲労が減り、体型が整い、生活の質そのものが変わります。
あなたの身体は、もっと軽くなることができます。