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お役立ちコラム
腰痛とは?痛みの場所が原因とは限らない。
日本人の人口の約1/4が悩んでいるとも言われる腰痛。この数字は、まさに国民病とも言えるでしょう。
そもそも腰痛とは?腰痛の原因と、その対策について解説します。
1. 腰痛はなぜ起こる?
そもそもなぜ腰が痛くなるのでしょう?
腰以外の機能不全を腰が代償していることで腰痛になります。
※内臓痛など、機能不全以外の問題もありますが、こちらはピラティスが介入できる領域ではなく、病院での治療が必要です。
そして痛みの場所が、怪我の原因とも限りません。
2. 関節の優先動作の破綻
腰痛は、関節の優先動作の破綻によって起こります。
ここでは肩と腰痛の関連について見ていきます。
下の図のように、左の図のように正常だと腕が真っ直ぐあがります。
ですが真ん中の図のように、肩の可動性があまり出ない人が、無理に肩を挙げようとすると、右の図のように腰痛で代償します。
病院での治療ではなくピラティスなのか?
これは腰を治すのではなく、肩の可動域を出さないと腰痛は治りません。
3. ピラティスでのアプローチ
肩の可動性が出ていない原因としては、胸椎が硬くて胸椎を反ることができない。肩甲骨の挙上ができない、などです。
これらはピラティスでのアプローチが有効です。
腰椎はよく動く関節ですが、あまり動かしてはいけない部分です。
動かしすぎていることが、腰痛や腰痛の悪化につながります。
よって腰を動かさずに、胸椎や下肢を動かす癖をつけることが大切です。
痛いと感じる動作を、腰ではなく、胸椎でその動きができるようになることが重要なのです。
ピラティスでは腰部であるコアを安定化させ、胸郭と下肢をコアとは別に動かしていくアイソレーションの動きを習得することができます。
これらにより、腰痛の悪化を防ぐことができ、痛みがない日常生活を送ることができます。
4. 病院での治療ではなくピラティスなのか?
痛みがあれば、まずは病院で医師の診断を仰いでください。
ですが痛みとは別のところに原因がある場合は、病院での発見が難しい場合もあります。
痛い部分を治療するのが病院の役割です。
原因が痛いところでない場合、これらの原因を見つけることができるのは、ピラティスなど運動療法に関わる者であることも。
腰痛を悪化させた原因である、機能不全であるが痛くはない部分を探していきます。
その部分を修正し、腰痛再発予防ができるのがピラティスです。
腰痛を繰り返すという方は、日常生活の動作を見直し、ピラティスで改善していくことで、快適な日常生活を送ることができます。
痛みの真犯人はどこか?
ささいな症状から真実を見極めるため、初回のパーソナルセッションではしっかりとカウンセリングを行ないます。そこで医師の診断が必要だと判断される場合には、そのようにお勧めし、ピラティスでの運動療法がよいとされる場合には、腰痛再発防止に向けて共に歩んでいきます。