セッションの日の夜は、布団に吸い込まれるように眠れる。

仰向けで寝るのも平気になり、朝目覚めたときの体の重さも、少しずつ軽くなっていきました。

週に1回以上のペースで丁寧に通ってくださった最初の数ヶ月。

その時間が、今の土台をつくってくれました。

マシンを初めて使ったとき。

「思っていた以上に伸びて、普段伸ばせていないところまで届いてる…！」

そう驚きながら、全身をふわっと解きほぐしていく感覚を素直に味わってくださっていたのが印象的でした。

呼吸の練習を重ねていくうちに、

「ピラティスを始めるまで、呼吸の概念が間違っていました」

「今は、スッと空気が入る感じがわかります」

と、お話ししてくださるようになりました。

「最初は何をどう使っているのかよくわからなかったけど、だんだん自分の体のどこが動いているか分かるようになって、楽しいです」

そう話してくださるころには、後ろ姿・横向きの姿勢が、写真でもはっきりわかるほど変わっていました。

「おばちゃん体型から脱出できたのが嬉しい！」

「ユニクロの服が似合う身体になりたかったんです。それが似合う体になって嬉しいです！」

半年ぶりに会ったご友人からは

「背が高くなった？」

「足、長くなってない？」

と言われたそうで、少し照れながらも、とても嬉しそうに教えてくださいました。

その後、結婚式、和装での後撮り、残業が続く時期…。

生活のリズムやストレスのかかり方が変わっても、ピラティスではその時その時の体調を丁寧に伝えてくださいます。

「今日は生理前で腰が重だるいです」

「デスクワークで背中が固まっています」

「最近また呼吸が浅くなってきた気がします」

そうやって今の自分の状態を言葉にしながら、お腹・股関節・背中・肩まわりを、その日のベストなバランスで整えていく。

セッション後には

「腰の重だるさがスッと消えて、立つのも歩くのもすごく楽になりました」

「背中をやってもらったあとは、爆睡できました！」

「少しの動きで不調が取れていくのが不思議なくらい嬉しい」

そんな感想を、何度も届けてくださいました。

結婚式当日は、ドレスをキレイに着こなせたこと。

和装の後撮りも、胸を張って立てたこと。

そして、仕事が忙しい時期でも体が前よりずっとラクでいられること。

どの瞬間を切り取っても、「体が味方してくれている」感覚を取り戻していかれているのが伝わってきます。

今では「ずっと無趣味だったけど、“趣味はピラティスです”って言えるのが嬉しい」

そう笑顔で話してくださるようになりました。

私自身、このお客様の歩みをそばで見ていて、改めて感じたことがあります。

体は、一気には変わらないけれど、 “少しずつ”なら、ちゃんと応えてくれるということ。

呼吸が深まると眠りが変わり、眠れるようになると、心に余白が生まれる。

その余白が、仕事や生き方の選び方にも、そっと支えになってくれるということ。

そして何より、

「今日の私は、ここがしんどい」

「こうだったらいいな」

と、体の声をキャッチしてあげられるようになると、自分のことを少し優しく扱えるようになるということです。

もし今、

・生理前後のしんどさに毎回振り回されてしまう

・腰や股関節の重さが“当たり前”になっている

・「体が硬いから」と何かを始めることをあきらめている

そんな方がいたら、まずは“夜にちゃんと休める体”を目指してみませんか？

最初の一歩は、小さくて大丈夫です。

小さな変化の積み重ねが、1年後、結婚式や旅行、仕事帰りの自分を、きっとやさしく変えてくれます。

あなたの体が、あなたの味方になっていくプロセスを、これからも一緒に見守っていけたら嬉しいです。