Column
お役立ちコラム
よろけない私へ
はじめてご相談いただいたとき、その方はこう言いました。
「まっすぐ立つだけで腰が痛くて、5分ももたないんです」
「左腕も開閉がつらくて…それでも体幹は鍛えたいんです」
以前は、平坦な道や家事の最中でも腰がズキズキ。
都会での移動はこわくて、なるべく歩かない選択をする毎日。
靴を履くときも片足立ちでふらつき、座っていても背もたれなしは5分が限界。
「正しい姿勢」をしようとすると、逆に腰や背中が痛み、呼吸まで浅くなる——。
山が大好きなのに、平地や下りで腰がきびしく、転びやすいのも悩みでした。
それが、、、
1. 35回セッションのビフォーアフター!



初回から大切にしたのは、“息が通る軸をつくること”。
呼吸で背骨の一本一本を起こし、足の裏とお尻で「支える場所」を思い出す。
無理に伸ばさず、やわらかく積み木を重ねるみたいに姿勢を積み直すーーそんな時間を重ねました。
回数を重ねるうちに、まず「立ち方」と「座り方」が変化。
背もたれなしで30分以上ラクに座れる日が増え、片足立ちでグラつかず靴下や靴が履けるように。
歩行中のブレが減り、山でも“転ばない自分”へ。
呼吸が入る感覚がわかり、セッション後の心地よさが数日続くように。
娘さんからは「太ももが細くなった!」と、うれしい一言。
以前はピチピチで履けなかったズボンが、スッと入るようもなりました。
体重は増えても、骨盤の位置が整って“見た目はシュッと”。
膝は伸び、背骨のカーブも自然に。
「正しい姿勢=がまん」ではなく、「正しい姿勢=ラク」を体で知ることができました。
私はこの方から、“立つ・座る・歩く”という毎日の小さな動作は、息の通り道と支える場所が整うだけで、見違えるほど優しく変わるのだと、改めて学びました。
痛みのある日は遠回りに思えても、呼吸と土台づくりは、最短の近道でした。
なんとなくツラい日が続いている方へ——まずは“呼吸が入りやすいカラダ”を。
息が深まると、夜の眠りが変わる。
姿勢が変わる。
気持ちも、少しずつ前を向けるようになります。