Column
お役立ちコラム
産後、自分では見えなかった背中の変化
あるお客さまは、妊娠前からMaipilatesに通ってくださっていました。
もともと気になっていたのは、肩まわりや姿勢、体の左右差、そして腕やお腹などの見た目のこと。
ご自身でも運動をしたり、自宅でトレーニングを頑張られたご経験がありました。
体の変化を感じられたこともあった一方で、気持ちが乗らない時期には続けることが難しくなることもありました。
そんな中でMaipilatesに通い始め、少しずつ呼吸や姿勢、自分の体の使い方に目を向けるようになっていきました。
レッスンの中では、
「自然に呼吸するってこういうことなのかとわかった気がする。」
「呼吸が違うと上半身のポジションが違う。」
そんな気づきもありました。
そしてその後、妊娠を機に一度レッスンをお休みすることになりました。
時間が経ち、出産を終えたあと。
またMaipilatesに戻ってきてくださいました。
今回ご紹介するビフォーアフターは、ここからのお話です。
出産後は、それまでとは生活も体も大きく変わっていました。
まとまって眠ることが難しく、日々の生活も自分のことだけに時間を使える状態ではありません。
そんな中でも、少しずつ運動を再開されていました。
けれど、呼吸は以前のようにうまくできている感じがなく、肩まわりも気になる状態。
体を動かしていても、「これで合っているのかな」と感じる部分もあったのだと思います。
産後の体をもう一度整えていきたい。
腕やお腹、姿勢も少しずつ変えていきたい。
けれど、毎日まとまった運動時間を確保するのは簡単ではありません。
以前のようにできない自分に焦るのではなく、今の生活の中でどうすれば続けられるのか。
そこから、また新しい体との向き合い方が始まりました。
それが、、、

1. 5回セッションのビフォーアフター!



レッスンを重ねる中で、少しずつ体の感覚が戻ってきました。
ある日は、「今日はお腹全体を使う感覚がわかった。」と話してくださいました。
また別の日には、「正しい姿勢がどのようなものかよく分かった。」という実感も。
産後は、「元の体に戻さなければ」と考えてしまいやすい時期です。
けれど、このお客さまは以前の状態にただ戻るのではなく、今の自分の体をもう一度知っていくように進んでいきました。
そして自宅でも、できることを少しずつ継続されるようになりました。
生活環境が変わり、これまでのように運動するスペースを確保できなくなった時期もありました。
そこで、椅子を使ったものなど、その場ですぐにできる動きを取り入れることに。
「これなら家でもできそう。」
そんなものを少しずつ選びながら続けていきました。
できない日があっても、全部やめてしまうのではなく、今できる形に変えてみる。
その積み重ねが、少しずつ体にも表れてきました。
今回、産後からのビフォーアフター写真を一緒に確認しました。
ご本人がまず気づかれたのが、腕と背中の変化でした。
腕については、ご自宅でもケアを続けていたため、ご自身でも少しずつ変わってきた感覚があったそうです。
一方で、背中は自分ではなかなか見ることができません。
だからこそ、写真を見比べたときに変化が見えたことを、とても喜んでくださいました。
首の位置にも少しずつ変化を感じていました。
そして、ご家族からも「変わってきた」と言われたそうです。
自分では毎日見ているからこそ気づきにくい体の変化。
それを写真や身近な人の言葉で知ることができた瞬間は、これまで続けてきたことが形になった、嬉しい瞬間だったと思います。
もちろん、産後の生活の中で毎日きちんと運動できていたわけではありません。
体調や気分によって、運動したくない日もありました。
生活の中で姿勢が崩れていると感じる場面もありました。
それでも、
「教わったことを少しずつ習得し、自宅でも継続している。」
という感覚が少しずつ育っていきました。
レッスンのあとは、
「体がすっきりする。」
「姿勢が整う。」
そんな体感も感じられるようになっています。
以前のように「頑張って体を変える」というよりも、自分の体の状態に気づき、そのとき必要なことを選べるようになってきた。
そのことも、今回の大きな変化のひとつだと感じています。
こちらのお客さまを見ていて感じるのは、妊娠や出産を経た体は、「元に戻すもの」ではないということです。
生活も体も変わった今だからこそ、今の自分に合った体の使い方をもう一度知っていく。
その積み重ねが大切なのだと思います。
この方も、産後すぐから何もかも完璧にできていたわけではありません。
眠れない日があり、運動する場所がなくなり、気持ちが乗らない日もありました。
それでも、できる形を探しながら少しずつ続けてきました。
だからこそ、写真を見たときに「変わっている」と自分自身で気づくことができたのだと思います。
そして今回改めて感じたのは、体が変わることだけがゴールではないということです。
「今日はここを使えている。」
「この姿勢が楽。」
「今は少し動いた方が気持ちいい。」
そんなふうに、自分の体のことが少しずつわかるようになる。
それが、長く自分の体と付き合っていくための土台になるのだと思います。

もし今、出産後に自分の体が以前と違うように感じていたり、運動したいけれど、自分のための時間がなかなか取れなかったり、以前できていたことができなくなって、「ちゃんと戻さないと」と焦っていたりする方がいらっしゃったら。
こちらのお客さまの変化が、ひとつの希望になればと思います。
毎日しっかり運動できなくても大丈夫です。
以前と同じようにできなくても大丈夫です。
今の生活の中でできることをひとつ見つける。
そして、自分の体がどう感じているのかに少し耳を傾けてみる。
そこからでも、体は少しずつ変わっていきます。
以前の自分に戻ることを目指すのではなく、今の自分にとって心地よい体を見つけていく。
その小さな積み重ねの先に、ある日写真を見て「変わっていたんだ」と気づく瞬間があるかもしれません。
焦らず、今の自分にできるところから。
また自分の体と向き合ってみようかな。
そんなふうに思えるきっかけになれば嬉しいです。