何歳からでも体は変わる 80回の軌跡
はじめてご相談いただいたとき、その方はこう言いました。
「この状態から早く抜け出したい。藁にもすがる思いで来ました。」
腰のすべり症の手術と両股関節の手術を乗り越えながらも、背中・肩・膝の痛み、冷え、疲れやすさが続いていました。
「最近は、歩きに行くこともできず横になっている時間が長いんです」
そう打ち明けてくださった言葉に、深い疲労と焦りがにじんでいました。
手足の冷えは、感覚がなくなるほど。
夜は体がこわばって何度も目が覚め、朝起きてもだるさが抜けない。
こたつで過ごす時間が長くなり、体はどんどん硬くなっていく。
お孫さんを抱っこするたびに背中がピリッと痛み、家事をしても立っているのがつらい。
「台所に立って料理しているだけで、背中が痛くなるんです」
「風邪をこじらせてからずっと体がだるい。動悸もして、胸が苦しいときがある」
膝の痛みもあり、病院では膝の手術を勧められましたが、もうこれ以上メスを入れたくない。
でも、リハビリだけでは変わらない。マッサージを受けても次の日には元通り。
「体が重くて、心も沈む感じ。どうにかしたいのに、どうすればいいかわからない」
——そんなお言葉が、今も胸に残っています。
それが、、