Column
お役立ちコラム
変わったのは、姿勢だけじゃなかった
あるお客さまが、こんな悩みを抱えていました。
はじめてご相談いただいた頃は、腰のつらさや冷え、便秘など、いくつもの身体の不調が重なっていました。
身体はとても硬く、普段は運動する機会もほとんどありませんでした。
長く歩いた日には股関節がだるくなり、腰もつらくなりやすい状態でした。
立っているだけでも腰が気になることがあり、身体をどう使えば楽に立てるのかも、まだよく分からなかったそうです。
さらに気になっていたのが、呼吸でした。
「呼吸がよくわからないので、よく声をかけてほしい。」
そんな言葉があったほど、自分の身体にどう空気を入れればいいのか、感覚をつかめずにいました。
呼吸が入りづらくなってくると、苦しさを感じることもありました。
眠るときも、仰向けになることがつらく感じることがあり、心地よく身体を休ませることが難しい日もありました。
姿勢も気になっていました。
肩が前に入りやすく、後ろ姿にも少しずつ自信をなくしていました。
これから大切な写真を残す機会もあり、きれいな姿勢でその日を迎えたいという想いもありました。
身体を楽にしたい。
姿勢もきれいにしたい。
でも、どこから変えていけばいいのかは分からない。
そんな中で、ご自身でも身体を何とかしようと工夫されていました。
少しでも身体を楽にしたくて、頭皮のマッサージを続けたり、テニスボールやローラーで身体をほぐしたりと、ご自身でもできることをいろいろ試していました。
けれど、しっかりケアをしたつもりでも、背中がガチガチに感じる日もありました。
「これで合っているのかな」と迷いながら、それでも少しでも楽になりたいと、自分の身体と向き合っていました。
頑張っているのに、なかなか思うように変わらない。
そんなもどかしさを感じることもあったのではないかと思います。
セッション後には呼吸がしやすくなっても、日にちが経つとまた入りづらく感じることもありました。
身体を良くしたくて自分なりに続けているのに、また元に戻ってしまうように感じる。
そんなもどかしさもあったのではないかと思います。
きっかけは、すでにMaipilatesに通ってくださっていたご家族からのご紹介でした。
身近な方が通っていたこともあり、そのご縁から初めてのピラティスを始めてくださいました。
最初から身体を上手に使えたわけではありません。
「最初は言っていることがわからなくて、使っているところもよくわからなかった。」
そんなところから、少しずつご自身の身体を知る時間が始まりました。
それが、、、

1. 35回セッションのビフォーアフター!




身体と向き合う時間を重ねていく中で、少しずつ小さな変化が増えていきました。
初めてマシンを使ったときには、自分が思っていた以上に身体が伸び、普段伸ばせていなかったところまで伸びる感覚を味わいました。
呼吸にも変化が出てきました。
「ピラティスを始めるまで、呼吸の概念が間違っていた。」
「ピラティスを始めてから、気持ちよく呼吸できるようになり、身体がものすごく楽になった。」
今まで当たり前にしていた呼吸に、こんなに違いがあるのだと気づいた瞬間でした。
身体の中に空気が入っていく心地よさを、自分の感覚で少しずつ分かるようになっていきました。
眠りにも嬉しい体感がありました。
「ピラティスの後は、ぐっすり眠れる。」
「いつも仰向けで寝るのがしんどいけど、それも平気で布団に吸い込まれるようにして眠れるのが幸せ。」
力が抜けた身体で布団に横になり、そのまますっと眠りに入っていく。
そんな何気ない夜の時間が、幸せだと感じられるようになっていました。
変化は、呼吸や眠りだけではありませんでした。
始めた頃は、間隔を空けすぎずにピラティスを続けてくださいました。
最初は身体の使い方もよく分からなかったものの、繰り返し身体を動かす中で、少しずつ呼吸や姿勢、自分の身体の感覚が分かるようになっていきました。
後になってご本人も、「最初にしっかり週一回以上のペースで来て、基礎をしっかり固められたのがすごく良かった。」と振り返られていました。
最初の時期に身体と向き合う時間を重ねたことが、その後の変化につながる大切な土台になっていったのだと思います。
以前は、長く歩いたり、身体が疲れたりすると腰の重だるさを感じることがありました。
それが少しずつ楽に感じられる日が増え、あるときには「腰の重だるさもなくなってびっくりしている。」と話してくださったこともありました。
もちろん、その後も仕事が忙しいときや体調によって腰が気になる日はあります。
それでも以前より、自分の身体の状態に気づき、その日の身体に合わせて整えていけるようになっていきました。
股関節も、ただ動かすのではなく、自分で使っている感覚が少しずつ分かるようになりました。
「ようやく股関節が使える感覚があって嬉しい。」
分からなかった身体が、少しずつ自分のものになっていくような嬉しさがありました。
姿勢の写真を見たときにも、大きな驚きがありました。
特に後ろ姿の変化を見て、とても喜ばれていました。
肩が開き、姿勢が整って見えるようになったこと。
お尻のラインが以前より引き上がって見えたこと。
体重だけを見れば増えている時期でも、「見た目が良くなっている」と感じられたこと。
そして、久しぶりに会ったご友人から、以前にも着ていた服姿を見て「足長!スタイル良い!」と褒めてもらったこともありました。
もともと「ユニクロが似合う身体になりたかった」という想いがあったそのお客さまにとって、好きな服を着た自分を素敵だと感じられるようになったことは、とても嬉しい変化だったようです。
自分だけではなく、周りの人にも変化が伝わったことは、これまで続けてきたことへの自信にもつながったのではないかと思います。
生活の中でも、身体の使い方が少しずつ変わりました。
以前は座っていると足を組みたくなることがありました。
それが、身体が安定して座れるようになったときには、足を組みたいと思わなくなり、足裏が床についている感覚や呼吸のしやすさまで感じられました。
背中のつらさで目が覚めることも、以前より気にならなくなっていきました。
忙しい日々に戻ってからも、身体の変化が続いていることをご本人が感じられたことも、大きな安心につながったように感じます。
もちろん、いつでも何の不調もないわけではありません。
仕事が忙しい時期には背中や腰が張ったり、肩が前に入りやすくなったり、呼吸が浅く感じる日もあります。
それでも以前とは違い、「今日はどこがしんどいのか」「今の身体はどうなっているのか」と、ご自身で身体を感じられるようになってきました。
そして何より印象に残っているのが、心の変化です。
「できることが増えるって嬉しい。」
「ピラティス楽しいし、体が健康的に変わっていくのが嬉しいので今後も続けたい。」
最初は身体の使い方もよく分からなかったものが、少しずつ分かるようになる。
できなかったことができるようになる。
その積み重ねが、身体を整えるための時間から、自分の好きな時間へと変わっていきました。
「ずっと無趣味で、社会人になってから趣味ができると思っていなかったので嬉しい。」
「趣味はピラティスですって自信を持って言える。」
この言葉を聞いたとき、身体の変化以上のものを受け取ったような気がしました。
このお客さまを見ていて改めて感じたのは、身体が変わるということは、ただ姿勢の写真がきれいになることだけではないということです。
深く呼吸できたときに、ほっとすること。
気持ちよく眠れた朝に、少し身体を信じられること。
立ったときに、「今日は楽だな」と感じられること。
写真を見て、自分の後ろ姿を嬉しいと思えること。
できることが一つ増えて、自分の身体に希望を持てること。
そんな小さな瞬間が重なって、「私の身体もまだ変われるかもしれない」という気持ちにつながっていくのだと思います。
この方も、いつも順調だったわけではありません。
忙しい時期には身体が固まり、また呼吸が浅く感じることもありました。
自宅で一生懸命ケアをしても、思うように変わらないこともありました。
それでも、そのたびに今の身体を見て、また少しずつ整えていきました。
ある日には、ほんの少し身体を動かしただけで変化を感じ、「え?これだけで?」と驚かれたこともありました。
自分ではずっと普通だと思っていた身体の使い方が、実は頑張りすぎていたと気づいたこともありました。
その「気づけるようになったこと」そのものが、とても大きな変化だと私は感じています。

身体は、一度整えたらずっと同じではありません。
生活が変われば、身体も変わります。
疲れる日もあります。
だからこそ、自分の身体の声に気づき、その時々に合わせて整えていけることが、長く付き合える身体につながっていくのではないでしょうか。
もし今、腰や肩がつらかったり、呼吸が浅く感じたり、姿勢を見てため息をついてしまうことがあっても、今の状態だけでこれからの身体を決めなくて大丈夫です。
運動が得意でなくても、身体が硬くても、最初から上手に動けなくても構いません。
このお客さまも、最初は身体のどこを使っているのか分からないところから始まりました。
それでも少しずつ身体を知り、呼吸を感じ、立ち方や座り方を感じられるようになりました。
そして今では、身体を整える時間そのものを楽しめるようになっています。
もし同じように、セルフケアをしているのにまた元に戻ってしまうと感じている方がいらっしゃるなら、このお客さまの変化はひとつの希望になると思います。
自分では気づかなかった身体の使い方を知るだけで、「まだ変われるかもしれない」と思える瞬間があります。
大きく変えようとしなくても大丈夫です。
まずは今日の自分の呼吸や、立ったときの感覚に少しだけ目を向けることからでも、身体との付き合い方は変わっていきます。
あなたの身体にも、まだ知らない心地よさや、できることが残っているかもしれません。
その小さな変化を、ひとつずつ見つけていってくださいね。